中国産冷凍インゲンから高濃度の有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が検出された問題で、この商品を製造した山東省莱陽(らいよう)市の「煙台北海食品有限公司」は15日朝から幹部会議を開催するとともに、原因解明に向けた調査を始めた。
同社幹部は本紙の電話取材に対し、「全力を挙げて調査中だ。我々は日本側の規定に照らし、この種の殺虫剤は使っていない」と説明。さらに、「なぜこれほど高濃度のものが検出されたのか、我々も不思議に思っている」と話した。すでに、地元の検査当局とも連絡を取り合っているという。
別の従業員によると、同社には早朝から「日本人の客」が訪れ、日本での中毒事件を伝えた。
今回検出されたジクロルボスは、中国で広く利用されている。「かけると虫がつかなくなる」「腐らない」などの理由から、業者が食品にかけたり、混ぜたりしていたケースも何度も発覚している。北京のテレビ局は2006年、食品市場の店主が噴霧器で肉にジクロルボスをかける様子を報道。中国紙などによると、07年には貴州省で、ジクロルボスを混ぜていたニセ茅台(マオタイ)酒の製造工場が摘発された。ソーセージの表面に塗ったり、酢に混ぜたりした事例もあった